「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産登録へ向けて

 4月17日、長崎県の中村法道知事や地元関係市、県選出国会議員団で、首相官邸に菅義偉官房長官を訪ね、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の平成27年の世界遺産登録に関する要請を行いました。
 本遺産は、キリスト教の伝来と繁栄、激し弾圧と250年もの潜伏、復活という世界に類を見ない、わが国におけるキリスト教の伝播と浸透のプロセスを物語っており、キリスト教に関係する他の世界遺産と比較しても差異が明確であるとして、世界的にも高い評価を受けています。
 構成遺産のほとんどが離島・半島地域に点在しており、本遺産の登録は、文化財の保全というだけではなく、離島・半島地域をはじめとした地域振興や地域再生の切り札ともなることから、私の県知事時代から世界遺産登録に向けて取り組んできました。
 平成19年に暫定一覧表に登録されて以降は、世界遺産登録を実現させるべくシンポジウムを重ね、数多くの専門家から意見聴取を行ったほか、資産の万全な保護措置など様々な準備を進めてきました。
 平成27年は長崎市の大浦天主堂における「信徒発見」(※)から150周年というキリスト教界における重要な節目の年であり、この年に世界遺産に登録されることが、最も資産価値を高め、広く世界に認知させることにつながります。そして平成27年に登録されるには、わが国として本年度中のユネスコへの推薦決定が必要となることから、長崎県にとって、これが目下の最重要課題の一つとなっている次第です。
 昨年には、国の文化審議会で審議されましたが、折しも昨年からユネスコが各国の文化遺産の推薦を1件に半減させたために、富岡製糸場が推薦されることとなった結果、推薦に向けて準備を進めてきた本遺産の推薦は翌年度以降に見送られることとなりました。
 現在、本遺産と同様に「九州・山口の近代化産業遺産群」も世界遺産登録を目指しておりますが、本遺産群は、三菱重工業・長崎造船所などの稼働資産が中核的なものとして位置づけられており、ユネスコの登録基準となっている、将来にわたり保護するための保護管理体制をいかにして担保するのかということ等、解決すべき課題が残されています。
 このようなことから、長崎県としては、まずは推薦に必要な作業がほぼ完了している「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を平成27年に登録したいと考え、政府に対し要請を行った次第です。

(※)「信徒発見」とは、禁教下1865年、潜伏してキリスト教を信仰してきた信徒十数名が、長崎の外国人居留地に建てられた大浦天主堂を訪れ、神父に自らの信仰を告白した出来事であり、250年の禁教期を乗り越えた、神父と信徒との劇的な再会のこと。

 これに関連し、4月9日に行った長崎県選出自民党国会議員の定例勉強会(月に2回、県政の重要課題について意見交換しています)では、世界遺産登録実現に向けて意見交換を行いました。(於衆議院議員会館内)

 さて、これに先立つ4月8日には、中村知事、島原市の古川市長などと太田昭宏国土交通大臣に対し、島原道路の整備促進と西九州自動車道の早期完成、九州横断自動車道(長崎IC~長崎多良見IC間)4車線化の早期整備について要望を行いました。
 いずれも物流の効率化や交流人口の拡大を図り、農業や観光などの地域産業の活性化を支援するとともに、救急医療体制の強化や防災・減災機能の向上を図る上で、必要不可欠な道路です。

 同上の件で、自民党の浜田靖一幹事長代理にも要請を行いました。(於自民党本部)

 4月15日には、長崎県酪農業協同組合連合会の山下代表理事会長はじめ九州各県の酪農業協同組合連合会の皆様が来訪され、わが国酪農の置かれている情勢について意見交換を行いました。
 酪農は、水産業と同様に離島・半島の基幹産業であるにもかかわらず、昨今の急激な円安による配合飼料価格、輸入粗飼料価格の高騰などにより、その情勢は極めて厳しい現実に直面しています。
 現在わが党では、酪農の置かれている喫緊の課題を解決すべく議論を重ねており、わが国の食糧自給率向上のためにも酪農家の皆様の経営不安を払拭できるよう全力を尽くしてまいります。

 4月16日には、南島原市議会議員の皆様が来訪され、南島原市政に関するご要望を頂きました。